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底です。
最近はVirtual YouTuberさんたちの動画を良く見てます。
あの人たちって、いかに面白くするか、いかに多くの人に見てもらえるか努力しているんですよ。新しい自己研鑽の形だなあと思います。
でですね、そのVTuberさんの中にアベレージさんという方がいるんですけど、私アベレージって聞くと日産のラジオを思い出すんですよね。
日曜の17時くらいからやってるラジオで。安倍礼司って人の日常をボイスドラマみたいにして放送してる番組です。
10代の頃これずっと聴いてたんですよ。周りはスクールオブロックとか聴いてたんですけど、私はそれよりも「あ、安倍礼司」聴いてました(もちろんSOLも聴いてましたが)。
部屋の中だと電波が悪いからと窓際まで行ってアンテナを伸ばし、ラジオにイヤホンを挿して、月曜日までの夕方を、夕日を眺めながら笑って過ごしたあの日々がフラッシュバックしてきて思いました。
こんな私でも案外青春を過ごしたんだなあって。
夢2
猫が送られてきたらしい。箱で。
そいつを箱から出したら、茶色いどろっとしたモノが手に付いた。
さっきまで成体の猫だった筈なのに、よく見ると胚のような、子供の親指のような、小さな肋骨にブヨブヨとした皮が貼り付いただけの醜い肉が、手の平の上にあった。
胸骨は割れ、中から先程の茶色い粘体が溢れてくる。
「気持ちが悪い」
嫌悪感を感じたところで目が覚めた。
夕日が眩しい。
夢1
5階から6階に階段で上がれない。
原因は精神的な問題だった。
踊り場を過ぎて十数段、ふと左を見ると、5階から踊り場までの階段が酷く遠くに見えた。
その瞬間もうだめだった。身体は恐怖に支配され、私はその場にへたり込んでしまった。
身体は震えていたが、なんとか這い蹲ったまま後ろ向きに無様に階段を降りた。
周りを見ると、あったはずの天井や壁は無くなっていて、青空が見えており、手摺も酷く低い位置にある。
なけなしの勇気を振り絞って、もう一度登ろうとしたら、数段登ったところで後ろにひっくり返ってしまった。
そのまま倒れ続けたら死んでしまう。
そんな感情でいっぱいになった私はその瞬間、目覚めなければ、と思った。
この瞼を開けて、倒れゆく不安と落下への恐怖を解消しなければと。
そう、つまり私は最後の最後にこれが夢であると判じることができたのだ。
そうして目覚めると、私はベッドに腰掛けたまま後ろに倒れた状態、つまり夢の中の今まさに倒れゆく私と同じ格好をしていたのだった。